■女性疾患
子宮筋繊維内膜症
●40代 女性 子供1人
【既往歴】
- 鉄欠乏性貧血、膵炎、腎盂炎
【症状・体質】
痩せ型、気分が内向しやすい、胃腸は弱い方、油物で下痢をしやすい。
肩こり、疲れ目、軟便、小水は近い、ストレスは溜まりやすい。
睡眠は浅い。
数ヶ月前から、生理中下腹部に異常な痛みがあり、量も多かった。
生理の数日間は寝たきり。やる気もなく、動くとすぐ疲れる。
時間があれば横になっていたい状態。
病院への受診をすすめ、子宮筋繊維内膜症と診断。
投薬にて様子を見るといわれたが、漢方と自然薬での治療を選択。
【治療法】
- ストレス解放(やまとここからデトックスー初回のみ)
- 食事療法(亜麻仁油・大麦若葉)
- 温熱療法(バドガシュタイン岩盤浴―週1回~2回)
- 漢方療法(煎じ薬-活血化瘀・理気止痛・補血健脾・温裏袪寒・瓊玉膏)
【結果】
はじめてから2週間で顔色がよくなる。
1度目の生理はすこし痛みがあったが、2度目の生理から痛みが消える。
食欲が出てきて、少し太る。
目つき、顔つきが明るくなり、やる気がどんどん出てきて、家の断捨離を決行。
動きすぎて、少々疲れが出る。
今は、検査待ちの状態。
【考察】
子宮は中医学の心・脾・肝の3臓と密接に関係します。
これは、生理も胎児の滋養は営血に依存していますが、心が血脈を主り、肝が血を蔵することを主り、脾が統血し生血に依存しているからです。
よって、この3臓の機能が失調した時、往々にして子宮の生理機能に影響が出ます。
(例)
心脾両虚証の場合、血に化生する原料がない、または思慮が過ぎて心血が消耗するなどの要因で、過少月経、閉経などがおこります。
また、脾気虚で血液を統摂することができなくなれば、月経がいつまでも止まら無くなったり、脾気虚で中気下陥すれば、子宮下垂がおきます。
肝気が鬱血が疏泄作用が働かなくなると、血が停滞し、子宮筋腫や内膜症を起こします。