■疼痛・痛み

原因不明の膝下からの痛みとむくみ

●40代 女性(子供2人)

 

【既往歴】

  • 2~3ヶ月前から、両膝下が赤班が出来、痛みとむくみを伴う。
  • 歩くにも不自由し、階段の上り下りも辛い。
  • 皮膚科に行くと虫刺され?といわれて、薬をもらうが一向に回復せず。
  • 整形外科・内科・ペインクリニックにも受診するが、原因も分からず痛み止めのロキソニンと胃薬のみ服用。

【症状・体質】

2週間前には貧血といわれる。
シャワーを浴びると、特に赤く腫れあがって痛む。
CRP(炎症の度合いを見る検査数値)は0.85をマーク。
基準値定性(陰性-)定量(0.3以下)

中肉中背、疲れやすい、こめかみが時々痛む(夕方)肩こり少しあり。
発症時、相当のストレスがかかる。(原因が解決した時期)

介護の仕事を続けられるか、心配。


【治療法】

  1. ストレス解放(カウンセリング)
  2. 食事療法(大麦若葉)
  3. 温熱療法(自宅で足浴)
  4. 漢方療法(刺五加・エキス剤-風湿・理気止痛・活血化瘀・温裏袪寒・瓊玉膏)

【結果】

飲み始めて1週間でむくみ、腫れが大分取れてきている。痛みもあることあるが、随分と緩和され、楽になってきました。

更に10日後は、今度部分的に痒みが出てくる。是は、皮膚に血液がめぐり始めた為に起こる、治ってきている証拠。

来店されてから1ヶ月半。痛みも取れ、足もすっきりとし、くびれがしっかりとしてくる。階段の上り降りも楽になり、一番嬉しいのは今まで足がはれていて男性用の靴しかはけなかったのが、女性用の靴を履けたこと。本人はとても喜んでいらっしゃいました。

よって、薬は一日3回のところ、2回に減らして、様子を見ています。

本人最後は皮膚科で言われた100万する治療を断ったのもの良かったし、もっと早く来れば良かったと言われていました。


【考察】

疼痛は、一般的に「通ぜざれば痛む(不通則痛)」というのが、疼痛の発生機序として認識されています。正常な状態では、気血は体内を滞ることなく、全身を循環して機能活動を続けています。しかし、様々な原因によって、気血の運行が悪影響を受け、気血が停滞して通じなくなると、疼痛が発生します。

  1. 気滞疼痛
    寒気の鬱滞や中焦の気滞によって引き起こされます。
    症状の特徴は、張痛を主とする疼痛です。
    痛みの部位は移動しやすく、痛みが強くなったり、軽くなったりします。
    例)小腹張痛・胃脘張痛・脇肋張痛
  2. 血瘀疼痛
    肝経の血瘀、子宮の血瘀、打撲傷などによって引き起こされます。
    症状の特徴は、疼痛の部位が固定的で、錐で刺すような激しい痛みがあります。
    例)脇痛・胃痛・小腹(下腹部)刺痛・局所痛
  3. 寒凝疼痛
    寒邪が外から侵入したり体内で発生することによって、臓腑や経絡が温養されなくなって引き起こされます。
    症状の特徴は、痛むときに冷えている感じがあり、温めると痛みが軽減されます。
    例)小腹(下腹部)・胃脘部の冷痛・関節の冷痛
  4. 火熱疼痛
    火熱の邪が経脈を薫灼し、気血を逆乱するために生じます。
    症状の特徴は、疼痛部位に灼熱感があり、冷やすと疼痛は軽減します。また、発赤した腫脹を伴います。
    例)リュウマチ熱のときの関節疼痛→局所が発赤・腫脹し触れると熱感があり、癰腫などの皮膚化膿症。
  5. 湿阻疼痛
    湿邪が停留して気血を阻滞することにより、気血の流れが悪くなって生じます。
    症状の特徴は、疼痛と同時に重怠い感じがあり、痛みの腫脹も伴います。
    例)圧迫感を伴う頭痛・腫脹を伴った関節痛・全身の重怠い痛みなど。
  6. 寒邪絞痛
    有形の実邪が気機を閉阻することにより、気血が通じなくなって痛みます。
    症状の特徴は、割れるような痛み、締め付けられるような痛み、耐えがたい痛みなどです。
    例)陰血が不足して目や耳などの清竅が滋養されない為に生じる虚性の頭痛では、はっきりとしない痛みが長く続き、痛みと共に空虚な感じが生じます。

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