■炎症性疾患

アトピー性皮膚炎(1)

●30代 男性

 

【既往歴】

  • 小さい頃からアトピー性皮膚炎を患う。
  • ステロイド軟膏を使用。1年半ぐらい前に結婚・引越し。

【症状・体質】

中肉中背。痒みがひどい。体は軟膏で治まっているが、最近顔に症状が出だす。
薬を塗ってもそんなに変化が見られない。

胃腸が弱い。疲れが溜まってくると、胃が病む。
偏頭痛あり。鎮痛剤を常用。肩こり、疲れ目、目の痒み。
仕事の立場上ストレスが多い。(接客・企画・販売)
神経質な方。


【治療法】

  1. ストレス解放(カウンセリング)
  2. 食事療法(油抜き・カタカナ食品中止)
  3. 漢方療法(刺五加・帰血双補・生肌・温中補虚・温陽利水・袪瘀・消腫)
  4. 腸内細菌改善法
  5. スキンケア(自然派化粧品からのアトピー用ローションとクリーム・石鹸・シャンプーを使用)

【結果】

飲み始めてどんどん肌は綺麗になっていったが、西洋薬の弊害を知り、
ステロイド、抗アレルギー剤を中止する。

その後、1ヶ月後から顔・体・背中にかけ体液が出始め、痒みもひどくなる。
ストロイド抜きを決行。

3ヶ月に及ぶ夜間掻痒感と体液湿潤、乾燥と皮剥離を体験。
ステロイド抜きに向かい、夜間の食事を控え、動物性蛋白も控える。
3日にあげず当店に来店し、全身に及ぶ自然はローションを塗る。
その都度、2人3脚で疾患と向き合い、励ましのエールを向ける。
症状が良くなるよう祈る。

3ヶ月目を過ぎた頃から、徐々に皮が剥けなくなり、治まってくる。
夜も少しずつ眠れるようになる。

6ヶ月を過ぎる頃には、大分綺麗になる。
痒みも一部分に集約されて行く。

1年を過ぎる頃には、漢方薬も少なくなり、皮膚が丈夫になってきて、体力もついてくる。


【考察】

大人になってからのステロイド抜きは大変ではあったが、本人の志とわたしの想いが効を奏したと考えられる。
全ての病気には意味があるが、本人も今では大変表情が良い。

はじめ、10日で偏頭痛薬を飲まなくても良くなったことが、彼の漢方への信頼を得られ、この状況を乗り越えたと思う。

五臓六腑の六腑とは胆・胃・小腸・大腸・膀胱・三焦といいます。
腑の形状は器のようであり、飲食部物の受納と消化。及び代謝後のかすを伝化する作用があります。特に中医学では三焦が気を出して持って肌肉を温め皮膚を充してその津となる。
つまり、水穀の精微の気と津液が肌腠の間に出入りする通路であって、肌腠は水穀の精気が三焦を通ってくることによって、温煦、滋養されると捉えています。
故に、肌のトラブル(アトピー性皮膚炎)はこの三焦に何か問題がおきたと考えることが出来る。

例)三焦は上焦・中焦・下焦からなり、人体の体幹の区分を示している。

  1. 上焦
    呼吸を司り、血脈を主る。
    「上焦は納めることを主る」
    ―肺系の流れをよくすると皮膚が元気になる―
  2. 中焦
    水穀を腐熟し、水穀から作られた精微物質を営血に化生する。
    「中焦は化を主る」
    -脾胃の流れをよくしていくと皮膚がつややかやかになる―
  3. 下焦
    清濁を分け、糟粕と代謝後不要になった水液を体外へ排出する。
    「下は出すことを主る」
    -大腸・小腸・膀胱を綺麗にしていくと皮膚がキメ細やかになる。―

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